2012年1月7日、晴天。

年明け最初の活動は、福島県いわき市豊間でした。
豊間での活動は、今回で5回目です。

いつもいわきに入る度に、見えてくる今は遠い故郷までの看板に胸が押しつぶされそうになります。
ただ、信じているのは、この活動を続けてゆく意味。
きっと帰れる。必ず帰れるということ。

だからこそ、今年もまた新たな気持ちで前に進みたいと今日は餅つき大会を開催しました。

今日は、豊間では出初式がありました。
お正月には、ぴったりの甘酒もご用意。

今回使用したのは、福島県産のこがねもちというもち米100キロです。
地元のもち米を使いたいと探しました。

そして、一番大変だったのは、準備。
100キロのもち米を研いで、前日から水に浸けておきます。
それを水に浸かったままの状態で慎重にトラックで運んできました。

運転手さんたち、相当気を遣ったみたいです…

100キロを蒸す作業とつく作業は、本当に大変です!

炊き上がったもち米を臼の中へ…

そして、一番大変なのは、これ!
つく前にもち米を潰す作業。

この程度の潰しを「半殺し」と呼び、意外とこれがみなさん大好物だったりします。
私も(笑)

さて、餅つき開始です!
先は長い!!

気がつけば半そでになるくらいの重労働。

これは、内緒の話だけど、お父さん、仕事の合間に餅つきに来て、怒られて帰って行った(笑)
でも、また戻ってきて、全部で10回はお餅にしてくれてたっけ。

きっと久しぶりのお餅つき、楽しんでくれてたんだろうな。

ボランティアのみんなもどんどん上手くなって行く!
あ、彼は予行練習して来たみたいだけど(笑)

私たちもまだまだ上手くはないんですが、こうやってお父さんたちが温かく見守ってくれていました。
そして、もちろんダメだしも(笑)

いわき病院の白衣の天使も参戦!

「小学校以来だわ~」と楽しそうに餅をついていました。

みなさん本当に楽しそうにお餅をつきます。
そして、持久力すごい!

来て頂いた方は、みんな「よし!」とか「やりたい!」とぺったん、ぺったん。

そして、この方、餅つき名人。
もう10年も餅をついている!と私たちにご指導くださいました。

このキレイなフォームをご覧下さい!

小柄なお母さん、ずっと餅つきしていたのよ!とパワフルに餅つき。

そして、、、

「やっぱり、身体が覚えてるわ~!」

とかっこいいセリフを吐いて帰って行きました(笑)

そして、こちらのお母さんも、餅つきをやっているのを見ると駆け寄ってきて、

「あ!やりたい!やりたい!」
と、またまたパワフルに餅をついて行かれました。

まだ半分も終わってませんよ~!
その言葉にみんな頑張る、頑張る!

と言ってもさすがに100キロつくのは、大変なので、ちょっとズルして餅つき機にも力も借りました。

私がちょっとうれしかったのは、こうして若い子たちも参加してくれたこと。
初めは照れくさそうにしていたけど、重たい杵を何度も振り上げて、真っ赤な顔して、お餅つきしてくれました。

そして、こーんなちっちゃな子たちも参加!

今回は、子供用のちいさな杵と臼も用意しました。
子供たちとってもかわいくて、そして力強いんですよね!

そして、豊間の区長も参加!
区長は、今年76歳になります。

震災以来ずっと休まずがんばって来た方。
私たちをいつも孫のようにかわいがってくださって、いつも快く受け入れてくださる方です。

そして、区長と一緒に事務所で働く方も今日は、区長それではダメだと区長から杵を奪い取り、お餅をついていました(笑)

初めてのお餅つき。。。

この方も初めてのお餅つきだそう。

そうそう、この方は、いわきNPOセンターの理事長さんです。
震災以来、ずっと私たちの活動を支えてくださった方です。

こうして活動の際には、会いに来てくださる優しい方。
照井さん、いつもありがとう!!

そんなみなさんのお陰で美味しいお餅がつきあがりました。

そして、つきあがったお餅をボランティアのみなさんが丸めます!

きな粉、ゴマ、あんこに納豆、磯辺など色々な種類のお餅をご用意しました。
つきたてのお餅って本当に美味しい!

そして、そしてうちのシェフ特製のフカヒレスープ仕立てのお雑煮!
普通のお雑煮は食べ飽きているだろうとシェフが考えて作ってくれました。

みなさん、本当に喜んでくださいましたよ!

だって、最高に美味しいんですもん。

シェフありがとう!
スープだけじゃなくて、震災以来ずっと私を支えてくれて一緒に活動してくれてありがとう。

子供たちも「パパがんばって~!」「パパ上手~」って声援を送っていたね。
今この子たちにはパパがやっていることは理解できないかもしれないけど、大きくなったら自慢のパパになるんだろうね。

こうした活動は、本当に家族の理解や協力がないと出来ないことだと思います。
活動してくださる全てのみなさんとご理解、ご協力をくださっているご家族のみなさまに本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

帰り道、いつもお世話になっている豊間の方からメールが届きました。
今年は、杵と臼で餅つきをする家庭がなかったのでうれしかった。そして楽しかったこと。
最後に丸もちを作って配ったのですが、白い丸もちって、心和むし、改まった気持ちになりましたと。

今、被災地へ行く意味は、支援もそうですが、また別の意味もあります。

餅つきをやるからとしばらくぶりに豊間に帰って来た方がいました。
ここに来ればみんなに会えると思ってと。

震災以来、外に出なくなった方もいます。

一人寂しく暮らす方も。

一人孤独に亡くなって行く方も。

みなさんが顔を合わせる温かい場を作りたいと願っています。

そして一緒に元気になって、前を向いて進みたい。

福島は、今も大変な状況に変わりありません。
とても辛かったので今まで書きませんでしたが、今だからこそ書きたいと思います。

以前行った活動の最後にある被災者の方より、自殺を考えていたことを打ち明けられました。
でも、今日こうしてボランティアのみなさんに来て頂いて、全国から集まったたくさんの
物資を見て、がんばって生きていこうと決めたと伝えてくださいました。

私が強く願っていること、助かった命を繋げて行きたいということです。
活動を続けて、会いに行くことは忘れ去られて行く恐怖と戦っているみなさんに忘れて
いないと伝えに行きます。

そして、これ以上自ら命を絶つという悲しい出来事が起きないよう、孤独に誰にも知られず
亡くなって行く方が1人でも減るよう続けて行きたいと思います。

私は1人では何も出来ませんが、今日まで本当にたくさんの方に支えられて助けられて
活動をさせて頂いております。

まだまだ長い道のり、どうぞみなさんのお力をもう少しお貸しください。
もうすぐあの日から1年が経ちます。

これからが本当の復興支援だと思っております。
よろしくお願い致します!


協力:株式会社ゴードンコラボレーションズ
株式会社COJ
撮影:アクアフィールドさん
西村敏雄さん
hideさん